座長紹介

「現代のからくり儀衛門」


文字書き人形を操る東野先生

夢からくり一座 座長 東野 進

東野 次一郎の三男として大阪市城東区蒲生町に生まれ、建具職人であった父から幼少時より道具の扱い、木工の技術をたたきこまれて育つ。
平成22年に今までの功績が称えられて日本国天皇よりからくり技師として黄綬褒章を授与される。

・夢からくり一座紹介 → 『夢からくり一座の活動内容』

からくり儀衛門とは?

本名:田中 久重
寛政十一年(1799)に久留米の鼈甲細工師の長男として生まれる。
文字書き人形,弓曳童子,万年時計などの作品が有名で、大阪,京都などを遍歴後銀座に開いた「田中製作所」はのちに東芝の基礎となる。

プロフィール

  • 昭和25年(1950年)
    1. 東野 次一郎の三男として大阪市城東区蒲生町に生まれる。
    2. 建具職人であった父から幼少時より道具の扱い、木工の技術をたたきこまれて育つ。
  • 昭和37年(1962年)
    1. 小学6年生から約3年に渡り、「平等院金色塔」と言う五重の塔を製作し、関西美術展にて数々の賞を受ける。
  • 昭和43年(1968年)
    1. 大阪そごう百貨店の室内装飾部担当課長と伴に室内装飾業「トータルインテリア」を立ち上げ、代表に就任。
  • 昭和47年(1972年)
    1. 室内装飾業「トータルインテリア」を共同経営者に譲り、「レストラン アンティック」を開業。
  • 昭和48年(1973年)
    1. 日本最初の「2輪のモーターショウ」を開催する。
  • 昭和50年(1975年)
    1. 東京国立博物館展示部長の青木国夫氏に師事し、科学技術史博物館の準備委員会創設。
      以降、科学技術史資料の研究、収集に力をいれはじめる。
  • 昭和55年(1980年)
    1. 日本海軍航空資料、図面及び研究資料数万点を発見。
  • 昭和61年(1986年)
    1. 明治初年の江戸城の写真原版を大量に発見。
    2. 明治4年の正倉院宝物写真を大量に発見。
    3. 90年前の京都、平安徳義会資料を発見。
  • 昭和62年(1987年)
    1. 最古の国産自動車「三元車」を発見。
  • 昭和63年(1988年)
    1. 「レストランアンティック」を休業し、科学技術史の研究に専念。
    2. 山車からくりの修復をする。
    3. 明治天皇20歳の肖像画を発見。
    4. ノーベル賞作家、川端 康成「狂った一頁」「原稿」など映画関係資料14000点を発見。
  • 平成元年(1989年)
    1. 日本最初の江戸期の彩色解剖絵巻を発見。
  • 平成2年(1990年)
    1. 佐久間 象山考案の和時計を発見、修復。
    2. からくり儀右衛門作「弓曳童子」を発見。
  • 平成3年(1991年)
    1. からくり儀右衛門作「弓射り童子」を修復、「日本機械学会」で発表。
      (一体は現トヨタコレクション、もう一体はからくり儀衛門の故郷、久留米市教育委員会蔵)
    2. 岡倉天心の遺品(幕末パリ万博 慶応3年〜明治5年)を発見。
  • 平成6年(1994年)
    1. 夢の、からくり人形「七段返り」を成功する。
    2. 日本最大のからくり展示会である「わかしゃち国体関連文化事業「夢工房展」の監修者を務める。(最大監修は青木 国夫氏)
      以降、研究の傍ら各地の博物館・百貨店等でからくり展を監修。
  • 平成7年(1995年)
    1. 京都御所の見取図を発見。
  • 平成12年(2000年)
    1. 日本最古のカメラを発見、学会で発表し、同時にカメラ史を変える。
  • 平成13年(2001年)
    1. 江戸時代の奥村菅次の力作「からくり噴水器」を、4年掛けて修復に成功する。
  • 平成14年(2002年)
    1. 名古屋工業大学と共に日本最古のカメラを使い、江戸時代の写真実験を行い成功する。
    2. 「人」作り、「物」作りを基本として「日本からくり研究会」を発足。
  • 平成15年(2003年)
    1. 日本で初めて水銀を使わず鉛のボールの代用による水銀からくり「連理返り、段返り」を発明する。
  • 平成16年(2004年)
    1. 世界最小からくり三部作の製作を始め成功する。
    2. からくり儀右衛門の幻の最高傑作「文字書き人形 」をアメリカより持ち帰る。
  • 平成17年(2005年)
    1. からくり儀右衛門の幻の最高傑作「文字書き人形 」を修復し「愛・地球博」で発表。
    2. 世界最小根付からくり「屋形船」の修復を行う。
    3. 第9回文部省美術展覧会入賞作品「雨のあと」を発見。
  • 平成18年(2006年)
    1. 江戸東京博物館にて「夢大からくり展」を開催、監修する。
      同博物館過去最大の入場者数18万4千人を記録する。
  • 平成19年(2007年)
    1. 世界最大の「連理返り(82cm)」を江戸東京博物館において記者発表。
    2. からくり儀衛門の名作の一つ「茶酌娘」を発見、修復する。
    3. 厚生労働省より「現代の名工 からくり製作の第一人者」として受賞する。
    4. 夢からくり一座を発足する。
  • 平成20年(2008年)
    1. 世界最大の「茶酌娘」(73cm)2体の製作に成功する。
    2. からくり儀衛門の盃台を修復する。
    3. からくり儀衛門の盃台を復元する。
    4. 毎日放送「VOICE」に出演する。
    5. フジテレビ系「ベストハウス1・2・3」に「文字書き人形」「弓射り童子」と共に出演する。
    6. 伝 円山応挙作「のぞきからくり」を発見。
    7. 「秋の園遊会」に出席。皇族の方々に「からくり」についてご説明する。
  • 平成21年(2009年)
    1. 日本最古の国産鉄道関係資料約680点を発見。NHKなど各新聞テレビで報道される。
    2. 大からくり「武者人形」の製作を開始し、2年をかけ完成し、寝屋川市で記者発表。各新聞テレビで報道される。
  • 平成22年(2010年)
    1. 品玉人形(手品人形)を完成させる。
    2. 実演用弓曳童子1.2倍を完成させる。今までで一番の出来となる。
    3. 日本国天皇よりからくり技師として黄綬褒章を授与される。
  • 平成23年(2011年)
    1. 文字書き人形の製作に本格的に取り組む。
    2. 病気で半年間休養する。
  • 令和元年(2019年)
    1. 弓射り武者人形完成させる。
  • 令和2年(2020年)12月
    1. 琴弾き人形完成させる。
    2. 実際に人形が琴を弾く初のからくり人形。
    3. さくら、荒城の月を弾く。